植 物
不思議な魅力の亀甲竜、上手な育て方まとめ
2022.3.16

岩のような亀の甲羅のようなこのフォルム、亀甲竜を紹介していこうと思います。

まだまだマイナーな種類かと思いますが、カッコいいうえに育てやすい!さらにシーズンオフの葉っぱが落ちた後でも楽しめる植物なんです!!

この記事でわかること
亀甲竜の魅力と大体のこと
筆者の育て方
ベストな購入タイミング

亀甲竜ってどんな植物?

正式な名称(学名)は「Dioscorea elephantipes (ディオスコレア・エレファンティペス)」といいます。
亀甲竜というのは日本での名前、いわゆる「和名」となります。かなりよいネーミングセンス!!
葉の形状がハートマークのように見えるので、園芸店ではよく「ハート葉の~」なんてカワイイ売り文句で売られていたりしますね。

↓画像のごつごつした「塊根」と呼ばれる部分が、成長とともにひび割れ、層を重ねてバキバキになっていきます。画像

南アフリカの東ケープ州から西ケープ州にかけての乾燥地帯に自生する多肉植物で、現地では芋部分が食用とされている?!らしいです。
どんな味がするのでしょうか、、いつか食べてみたいですね、、!!
亀甲竜の詳しい情報はこちら

2つのタイプ

亀甲竜には大きく「アフリカ産」「メキシコ産」と2種類存在しています。
今回は一般に流通が多くメジャーな「アフリカ産」についての記事となります。
この2つの違いは産地だけでなく「夏型」「冬型」という生育期間が異なるという点、葉、株の形状の違いがあります。
※夏型は株が平たく、葉がシャープ。

育成時期

この記事で紹介する「アフリカ型」(以下、亀甲竜)は主に冬場に成長し、夏場は葉を落とし休眠しています。
成長期にはツルを伸ばし、ハート型のカワイイ葉っぱを茂らせいろんな所に巻き付いてゆきます。
リース状にして楽しんでいる人も良く見かけます。クリスマスリースとして飾り付けしている方も!

筆者の育て方

亀甲竜を5年ほど育てている筆者なりの育て方を紹介します。
ぜひ参考にして下さい。

水やりのタイミング

育成時期である、夏後半~春にかけて葉が出てきたあたりから水やりを行います。

この時期の水やりはムレに注意し、日中の温度が上がりすぎる季節は夕方、夜間の冷えが出る季節は朝に行います。
休眠明けや休眠前には、徐々に水分量を調整し、急激な変化を与えないように気を付けます。
(一気にあげすぎると、根が水分を吸収しきれずに根腐れの原因となります。)
基本的には、亀甲竜は乾燥気味に育てるのがちょうどいいと思っており、水は1週間に1回程度となります。

とはいえ強い植物で、多少水やりを忘れてもピンピンしているイメージです。
逆にムレに弱いので、水をやりすぎて枯らしてしまうパターンが多いとのこと、、季節の変わり目など、日中と夜間の気温を確認し、充分気を付けましょう。

休眠中の管理

初夏ごろになり生育期を過ぎると、葉が枯れ落ちていきます。
完全に枯れたらツルを根元から切り取ります。
株を風通しのよい日陰に置き、雨水がかからないよう管理します。
いわゆる「棚下」というやつ。(真夏でも日陰で風があると涼しいですよね)

休眠期間は、私の感覚では真夏の間(約1ヶ月)というイメージです。
なぜなら、8月中盤あたりからすでに次の芽が出て来る※からです。。早い!!
ここですぐに水をやりすぎてはいけません。ムレに弱いから!!
徐々に慣らして行きましょう。
※環境にもよるので一概には言えませんが、、、九州北部はそんな感じ。

埋めると大きくなる?

こちらはよく言われているように、大きくなります!

ただ私なりの観察ですが、芋を無理に埋めなくとも大きくなります。
ポイントは芋の部分に日光を直接当てない状態にすると発育がよいと思います。
筆者的にもゴツゴツしてカッコいいからしっかり出して楽しんでおります!!
※埋めたい場合は、結構根を張る植物なので思っているより大きめの鉢がおおすすめです。ほんとすぐパンパンになりますので。。画像
↑は芋を埋めていませんが、成長が著しいのがわかりますね。

購入するには?

育成前の秋口に園芸店に並んでいるのをよく目にします。
最近では発見する機会も増えてきているので、すぐ出会えるかと思います。

しかし、まだレア!という扱いも多いので、あったらラッキー!くらいの気持ちで。
小さいときはすぐ大きくなるので育成が充分楽しめます!

画像↑購入当時2017年の株、かわいいですね~~!!

まとめ

いかがでしたでしょうか?
しっかりと育て方を守れば、簡単に大きく、かっこよくなってくれる亀甲竜。
育つのが遅いイメージがありますが、成長気に乗せることでグングン大きくなるので、とっても育て甲斐がある植物です。
休眠期にもその見た目から実質年中楽しめます!!

園芸店で見つけたら、ぜひ手にとってみてください。

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